先日乗鞍エコーラインをヒルクライムしてきました。そのレポートです。長文です。
BLASTをオープンしてから11年間ほぼ自転車に乗っておらず体重も15㎏以上増量。普通ならゴールの畳平には到着できないだろうと思いますが11年の技術革新は凄くE-BIKEなるものが登場したので今回チャレンジしようと決心した次第。
スペシャライズドのロードE-BIKE Turbo Creo SL Comp E5でスタートです。
Turbo Creo SL Comp E5にはパワーモードがエコ、スポーツ、ターボとありモーターの出力が35%、60%、100%と切り替えることができます。乗鞍観光センター(https://norikura.co.jp/center/?page_id=419) ではスペシャライズドのクロスE-BIKE Turbo Vado SL 4.0のレンタルバイクがあり、使用された方のブログなどでは皆さん楽しく畳平までサイクリングされていたのでバッテリーは畳平まで持つものと思いアシスト量の多いターボモードでスタートしました。
快調に駆け上がっていき途中で何人かを追い抜きながら5キロ位までの所要時間は15~6分だったのでこれなら後半バテても1時間15分ぐらいでゴールできるかなと思っていたのですが10キロ過ぎにバッテリー容量を見ると一抹の不安が…。
このまま進むとバッテリー切れを起こしてしまいそうだったのでスポーツモードに切り替えて上っていきます。しかし残り4キロという地点でいきなり故障かと思うほどブレーキがかかったようにペダリングが重くなり一旦自転車を降りて確認。前後ホイールを手で回しても軽く回るしクランクも軽く回る。原因はバッテリー容量が少なくなったのでTurbo Creo SL Comp E5の神様が「このまま行くとすぐにバッテリーが切れるぞ。アシストが完全になくなると地獄だぞ」と親切心で出力を絞ったのでした。
こういう時に自転車は軽い方がいいというのが良くわかります。ここまでの行程で体力も削られてきているのに加えアシスト量が減るともちろんペダリングが重くなるのでゆっくりゆっくり進むことにしました。それでもまだアシストがあるということに助けられていたんです。そして残り2キロというところで突然それはやってきました。そうですアシスト量が“0”になりました。ゼロです。ただしアシスト量はゼロになりますが各センサー(スピード、ケイデンス、パワー)の信号は出力されていますのでサイクルコンピューターでデーターは取れます。
アシストが無くなるとそこからは修行僧の苦行かと思うような道のりです。太ももがつりそうになっていたのでつらない手前でストップしストレッチ&マッサージを2キロで10回くらい繰り返しました。すでに森林限界を超えており進むべき道が目視出来ていたので「あそこを曲がると畳平だ」と心の中で叫びながらストレッチ&マッサージ。下ってくるサイクリストに「大丈夫ですか?」「自転車故障ですか」と何度も声をかけられたのは良い思い出です。
そうしてどうにか畳平に到着。
畳平の駐輪場には何台かクロスE-BIKE Turbo Vado SL 4.0が停まっていたのでいろんな方のブログ通り本来ならバッテリーは持つのでしょう。
乗鞍観光センター~畳平~乗鞍観光センターの経過時間は3時間56分で走行時間は2時間35分、下りはノンストップで40分なので実際上りでペダルをこいでいた時間は1時間55分。普段から自転車に乗っている方であれば余裕で1時間を切れると思います。それにしてもストレッチ&マッサージをしていた時間がほぼ1時間20分。運動不足はダメってことですね。
スペシャライズドのE-BIKE Turboシリーズはアプリでパワーモードのカスタマイズやパワーの使い方(バッテリーの使い方)を自動で調整してくれる機能などがあります。今回は自分でパワーモードを切り替えて走っていましたが次回は自動で調整するモードで走りたいと思います。乗鞍エコーラインでは上ったらあとは下るだけなので上りの距離20キロ、登坂高度1300メートル、体重〇〇㎏、登坂後に残しておきたいバッテリー容量0%の設定でいけるかな。0%にしていたら神様のいたずらで途中バッテリー切れを起こすかもしれないので10%とか20%にしておいた方が無難かも。
そうすればその条件にあわせてTurbo Creo SL Comp E5の神様が出力を調整してくれます。またレンジエクステンダー(追加バッテリー)を積んでおけば容量が増えるその分パワーを上げてくれるのでなおいいかもしれません。
今回のチャレンジにあたり新しくサングラスとシューズを新調しました。
サングラスはお気に入りのフレームはそのままに度入りの遠近両用のレンズを作ってもらいました。お願いしたショップは豊中市曽根にあるオプトシックさん。(https://optchic.com/) レンズはICRX NXTのTRI XTRActive。紫外線と可視光線の強さで色の濃さが変わる可視光調光レンズのブラウン系カラーにミラー加工をしてもらいました。自転車に乗る姿勢に合わせて焦点の調整をしていただけるので前方遠くも見やすく手前のサイクルコンピューターも大変見やすかったです。遠近両用レンズはその調整が難しいそうです。
シューズはスペシャライズドS-Works Vent Road Shoes (https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g61020-7236/) 通気性に優れたシューズなのでこの時期の乗鞍では寒いかと思いましたがまだシューズカバーなしで大丈夫でした。
そしてシートポストを変えました。乗鞍に行く前に試走で忍頂寺に行ったとき、お尻にアルミバイクの突き上げを感じたのでルーベSL4で採用されていたCG-Rシートポストに。これでかなり突き上げがマイルドになり交換成功でした。
後日スペシャライズドジャパンの担当者とこの話をしていた時に勧められたのがグラベルロードのデヴァージュに使用されるROVAL TERRA CARBON POST(https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g28121-3815/) です。こちらの方が軽いのでお勧めだそうです。
今回のチャレンジは運動不足で体重もヘビー級になってしまったこんな店長KuRoでも乗鞍エコーラインを登り切れれば、E-BIKEのTurboがあれば誰でも「今まであきらめていたコースが楽しめるよね」というのを実証するためのものでした。
琵琶湖一周、淡路島一周、しまなみ海道制覇などでも楽しく走れること間違いなしです!